看護師という職業
多様な勤務体系
患者さんやご家族にとって、もっとも身近な存在である看護師。
しかし、日本では深刻な看護師不足に悩まされています。厚生労働省のによると、2011年から2015年にかけて、最大で約5万6000人の看護師が不足するとも言われています。では、なぜ看護師さんは離職率が高いのでしょうか?その理由は、ワークライフバランスが取りづらい看護師さん特有の勤務体系にありました。
◆家事や育児との両立が難しい
結婚や出産による生活の変化最近では男性看護師さんの活躍も目立ってきましたが、まだ女性が大半をしめています。そのため、結婚や育児にともない、退職をする看護師さんが多くいらっしゃいます。女性にとって結婚や出産は、ライフスタイルが変化する大きなイベントです。結婚のために引越しをしたり、出産後は数年お仕事をお休みをするなどさまざまな変化が考えられます。
また、看護師さんのお仕事はとてもハードなので、家事や育児と両立が難しく退職をしてしまったという方も少なくありません。
◆夜勤
ほとんどの看護師さんが夜勤を経験しています。夜勤の負担が多い病院ほど、退職率が高い傾向にあります。夜勤は、生活リズムが崩れるだけでななく、自律神経にも乱れが生じ、心身のバランスを崩しかねません。また、お子さんが小さいうちは病院側や家族の協力がなければ、夜勤をする事はむづかしくなります。
365日24時間途切れる事なく看護サービスを提供する事は必要です。
そのため、看護師さんの勤務は夜勤など不規則な勤務体系は避けられません。しかし、日勤のみや短時間勤務、夜勤のみや働く曜日の固定などそれぞれに合った多様な勤務体系があって良いのです。看護師一人ひとりにあった働き方を選ぶ事で、ワークライフバランスを上手にとりながら無理なく活躍できるようになるのです。
ワークライフバランスのとれた看護の職場とは
努力を重ねやっと掴んだ看護師という職業。辞めてしまうのはもったいないですよね。
ワークライフバランスが実現できる職場なら、ライフスタイルが変化しても活躍する事が可能です。
最近では、子どもが小さいうちは夜勤や長時間勤務を免除されたり、24時間利用可能の託児所を完備している所事業所もあり、育児との両立をバックアップしてくれる病院は増えています。
転職の際は、ライフスタイルの変化に対応できる職場かしっかり確認しておきましょう。